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2017/4/30-5/3 鏡平 [山旅]

数年前に敗退した笠ヶ岳を踏んで、双六から三俣山荘まで足を延ばして、鷲羽の写真を撮る計画だったのだが、、、

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2年前に抜けた大ノマ乗越(正面の弓折岳の左側)からアプローチするつもりだった。
が、大きな雪庇が残り、小規模な雪崩の跡もある。しかも、山の裏側からは落雷のような雪崩の音が!
ここに踏み込んではいけない。弓折岳の右側(手前右、黒い木々の山の裏側)へと進み、鏡平へ。

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少し高いところから見下ろした鏡平。本当に美しいところだ。目の前に穂高と乗鞍。

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そして槍!
テントは我々以外に1張りだけ。(明日の天気予報が悪いからね)

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西鎌尾根の連なりも美しい。

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後にそそり立つのが大ノマ岳。
笠を踏むのであれば、明日はここまでテン場を上げたい。

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しかし、翌日は朝から雨、やがて雪に。停滞を決め込む。この時点で笠ヶ岳はなくなった。
狭いテントの中で修行のような一日。文庫本を持ってくるべきだった。
午後4時、ようやく雪も止み、谷から上へ上へとガスが流れはじめた。

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おっ、槍も顔を出すかも!

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出た!! やはり槍はかっこいいな。

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次は穂高だ。見えるかな?

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きたきた! 西穂から奥穂。

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さらに北穂まで。
刻一刻と移ろい行く壮観な眺めを堪能した。
荒天を我慢したご褒美だったのかもしれない。

しかし、山は甘くはない。日が沈むと今度は暴風!
これぞ地吹雪という有様で、積もった雪の粒がテントを叩きつける。

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翌朝6時、ようやく風が弱まった。
ブロック積みして夜間に雪かきしたのに、こんなに埋まってしまった。もう外に出るのも大変。
シングルウォールはこんなとき不便だな。

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しかし、地吹雪のおかげでトレースも消え、さらにキレイな雪景色に変わっていた。
今日は双六までピストン。

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弓折岳から見た槍ヶ岳。

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逆光で色ノリが悪いので、彩度を落としてモノクロ風に。

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尾根歩きは気分がアガる!
先には鷲羽、さらに奥には水晶。

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日があがるにつれ雪が緩む。吹きだまりで踏み抜くと股まで沈む。

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双六の冬期小屋から笠ヶ岳を眺める。
今の我々には、残雪の状況、天候、体調、その全てが揃わないと登れない山なのだろう。
登れそうで登れない山。そんな山をいくつか持っていていれば、まだまだ山を楽しめるもんね。
コメント(2) 

コメント 2

高崎

1年半ぶりですかねえ?
飛騨山脈はまだ真冬の山、素晴らしい岩峰群を堪能させて頂きました。
30日は気温上昇で雪崩多発
1日は雨→みぞれ→高所は大雪、厳しい!
快晴の2日に双六ピストンですか?
強風に削られたシュカブラと槍がカッコイイなあ!
もう僕には到底ムリですが、BOSSさんの写真で疑似体験を楽しみたいと思います。
by 高崎 (2017-05-07 17:04) 

ikatsu

高崎さん、ご無沙汰しておりました。
当ブログを話題にしてくださっていたことを最近になって気づき、今回の山旅のアップをしてみました。
昨夏も南アの沢と山を歩き、元旦は塩見からご来光を眺めました。
実は昨年から千葉に単身赴任しております。なので、丹沢にもなかなか行けず、ブログの更新も怠ってましたが、余裕のあるときに更新していきたいと思います。
2日は最低でも双六山頂か三俣蓮華まで行きたかったのですが、今の時期は雪が緩んでなかなか思うように歩けませんね。
来月は鑓温泉に行く計画を練ってます。
BOSS
by ikatsu (2017-05-07 18:01) 

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